< 日本メダカの世界−メダカの飼育 >
メダカの飼育水:
メダカを飼育するための水は特に特別なものではありません。
pHは中性域であれば,さほど問題はありません。
水道水であれば,1日汲みおいた水や中和剤を使用して塩素を抜いたもであれば使用できます。井戸水の場合は,その水源によって亜硝酸濃度等が高い場合がありますが飲水が可能なものであれば大丈夫です。
水換えは,急激な水質の変化を防ぐため1週間から10日に1回程度,飼育水の1/5から1/2程度を交換する。交換する頻度や量は水槽の大きさや水量,個体数,濾過能力などによって違ってきます。

飼育容器:
水をためることができればどのような容器でもいいのではあるが,やはり観賞魚用の水槽が無難である。
メダカの学校にあこがれ,小川を泳ぐ様を再現したければ,横から見るよりもむしろ洗面器状の水深の浅いケースで上からのぞき込んで楽しむのもいいと思います。
庭のスイレン鉢で飼育されている方も結構いらっしゃいます。
私は,衣装ケースを利用して屋外で飼育を楽しんでいます。
飼育したい匹数にあわせ,水槽を選びましょう。過密飼育は,エサが行き渡らず成長のばらつきを起こすだけでなく,産卵数に影響を及ぼすとの報告があります。
60cm水槽で50匹程度が産卵条件の限界のようです。

メダカのエサ:
1日1回から数回。2〜3時間おきに給餌できれば成長も早く産卵数も多い。
1回の給餌量は5〜10分で食べ尽くされる量を目安に与える。
日本メダカの場合は,体の構造から見てもわかるように水面に浮いたエサを好むので,熱帯魚のエサなどのフレークを与えることが簡便でもある。

メダカの繁殖:
メダカは,日照時間が長くなり水温が上昇してくると産卵活動を活発に行うようになります。
室内飼育では,日光にあたらないため,ビタミンAやDが不足し,何世代も累代繁殖することは難しくなります。
雌メダカは,産卵のために雄の交尾刺激を要求するため,複数の雄を入れた方がいいようです。雌の匹数が多くなれば雄の個体数は雌の個体数の1/3程度でよい。
産卵した卵は,しばらくの間,雌のお腹にくっついているので,それをとって別の容器に入れるか,水草などに付着させてそれを別の容器に移すと食べられるのを防ぐことができる。

"日本メダカの世界"トップページに戻る