自己流飼育法 <アフィオセミオン属>
私がもっとも多く飼育している種類です。
アフィオセミオン属の一部には,年魚もいますが,ここでは非年魚の飼育方法を説明します。
<初期導入時>
ノソブランキウス属やシノレビアス属などに比べると,導入時の水質変化に神経を使ってい
ません。
1日ごとに飼育水を2倍希釈するか,水深を1−2cmずつ増加させていきます。
誰から貰ったか,どこのショップから購入したかによって,希釈の加減を調整しています。
(相性の良いところからの導入の方が希釈倍率が高くなります。)

<飼育温度>
23度くらいを目標にしています。
種類によって,低水温に弱い種類がいますので,それらは,冬場20度で維持しているとき
は,水槽の位置を高めにしておきます。
A.ガブネンセは,低水温に弱く急な水温低下でも仮死状態になったりします。
仮死状態の魚は,少し温かい水を注いでやると,しばらくして泳ぎ始めることがあるので逝
っちゃった!と思う前に必ず試してください。

<水換え>
私は,導入後1−2ヶ月は,1−2週間間隔で,半分程度交換しています。その後は,ほぼ
100%水換えをしています。若魚や稚魚は2−4週間間隔です。止水のベアタンク,止水の
ピート入りタンク,エアレーションしているタンクの順に間隔は長くなりもちろん,飼育匹数に
よっても水質(水の透明度)を見ながら交換のタイミングをはかっています。
特に,魚が水槽内のあらゆる深さに分布しているときは問題ないのですが,全体が上層を
泳ぐようになってきたら直ちに交換しています。
繁殖水槽の場合は,アフィオセミオンの多くが,孵化に14−21日間程度を要するため,(
水温が低いので20日程度かかっています)3週間をめどに採卵時に交換しています。
繁殖水槽は,30cm水槽で,飼育数も少ないので水質の悪化もほとんどありません。
水質は,中性から弱酸性に傾いていると思います。

<産卵床>
私は,産卵床に原則,ピートを用いています。
そのペアの産卵・受精を確認したい場合には,モップを使用することがあります。
モップで採卵すると多くは,中層から下層域に産卵していることが多いようです。
ピートの場合は,水換え時に,網ですくい取り,1リットルプラケースに移し取ります。
モップの場合は,毛糸についている卵を指でつまみ取って,プラケースに移します。
孵化した稚魚は,稚魚用プラケースにスポイトで移し替えます。
ブラインシュリンプを食べることができない小さなサイズの稚魚は,しばらく採卵したピートの
入ったプラケースの中にそのまま放置します。(微細な生物がわいているようで,ブラインシ
ュリンプが食べられるようになるまでそのままです)
採卵したピートは,採卵時から1ヶ月をめどに保管し,孵化した稚魚を見つける度に,稚魚用
プラケースに移します。1ヶ月経過後,1週間ごとにケース内を確認し稚魚が発見できなくな
って1週間が経過した場合に,その採卵プラケをあきらめ,ピートを回収し,煮沸消毒します。
魚によっては,採卵後2ヶ月くらいの間コンスタントに稚魚が孵化するものもいます。
A.オーストレリ オレンジなどにその傾向があります。

<餌>
冷凍アカムシで育てています。
稚魚は,ブラインシュリンプで育てます。
稚魚が1cmを超えたくらいで,その稚魚水槽に,アカムシを数本入れます。摂食できるようで
あば,少量のアカムシとブラインシュリンプを併用します。アカムシを食べ始めると,ぐんぐん
成長が早くなります。
このころから,飛び出しに注意するため,蓋をするか,水深を浅くします。止水で飼育している
場合は,水の汚れも激しくなるので,水換えのタイミングも注意が必要です。
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